ゴルフでゾーンに入るために知っておきたい3つの方法とは?
ゴルフはクラブを使って、小さな球を何百ヤードも先に飛ばし、グリーン上のカップまで、より少ない打数で入れられるかを競うスポーツです。
できる限りショット数を減らすためには、センスや技術はもちろん、集中力も問われます。
ゴルフに関わらず、スポーツ全般で高いパフォーマンスを発揮するためには「ゾーン」の存在を知っておいたほうがよいでしょう。
今回はゴルフで求められるゾーンと、上手に入るためのテクニックを紹介します。
ゴルフでゾーンに入るのはどんな状態?
「ゾーンに入る」とは、簡単に言えば「ものすごくプレーに集中していて、余計なものが見えていない状態」のことです。
集中力が極限まで高まると、人はゾーンに入り、奇跡的なプレーをしたり、大逆転を起こしたりすることがあるのです。
これはゴルフだけではなくすべてのスポーツに共通していえます。
ゴルフにおける「ゾーン」の存在を初めて言葉にしたのは、アメリカのプロゴルファー、デビッド・グラハムと言われています。
彼は1981年に発表した著書「ゾーンの威力」で、自分自身の体験談を紹介し、その中で奇跡的なプレーを行う心理状態を「ゾーンに入る」と表現したのです。
一流のプロスポーツ選手の多くはゾーンへの入り方を心得ています。
たとえば、野球選手のイチローがゾーン状態に入るために、バッターボックスに入る前にルーティンを行っているというエピソードは有名です。
私たちも工夫しだいによって、ゾーンに入りやすくなれるでしょう。
ゾーンに入れるようになれば、プロほどではなくても、通常よりも高いパフォーマンスを発揮できるようになるかもしれません。
次章からは、ゾーンに入るために有効な方法を紹介していきます。
ゾーンに入る方法①リラックスする
ゾーンに入っていくためには、とにかくリラックスをすることです。
「絶対に失敗してはいけない」「ここでミスしたら負ける」と考えて自分を追い込むと、かえって集中力が散漫になってしまいます。
とは言っても緊張する局面で、肩の力を抜くのはなかなか難しいものです。
そんなときには3・2・5法と呼ばれる呼吸法を試してみましょう。
この呼吸法では、息を3秒吸ったら2秒ためて、5秒ゆっくりと吐きます。
簡単ですが、これを取り入れるだけでかなりリラックスできるはずです。
ゾーンに入る方法②フローを利用する
「フロー」とは、ゾーンに入る一歩手前の状態です。
ゾーンまではいかなくても、プレーに集中している状態であり、ゾーンに入るためにはまずフローまで到達する必要があります。
フローにたどり着くまでには、集中力を高める環境づくりが欠かせません。
毎日のルーティンをきちんと行う、集中力が高まっている時間を5分だけでも作る、などすると徐々にフローの状態に入っていくことができるでしょう。
フローに入りやすくなるということはすなわち、ゾーンにも入りやすくなるということです。
ゾーンに入る方法③一点を集中して見続ける
ゴルフは目がものをいうスポーツです。
目の前のボールに集中し、的確なショットを打てるように、日ごろから物を見る訓練を習慣づけましょう。
たとえばコップを目の前に置いたら、10秒間ひたすら見続けてみてください。
この間だけは瞬きも止めるようにしましょう。
そうすることによって見ることに集中するクセが付き、ゾーンにも入りやすくなるのです。
誰でも簡単にできるので、ぜひ試してみてください。
ゾーンに入ることができるようになれば、ゴルフだけではなく他のスポーツや仕事でも集中力を高めることができ、高いパフォーマンスを期待できます。
今の時代、スマートフォンが登場したことによって、私たちが持つ集中力は低下してきていると言われています。
しかし、ゾーンに入るルーティンを身に着けることで、衰えた集中力を幾分回復できるのではないでしょうか。